文化コミュニケーション学科
文化コミュニケーション学科
文化コミュニケーション学科 卒業生のみなさん
寒さもようやく緩み、春の訪れが感じられる季節となりました。みなさんがめでたく卒業の日を迎えられたことを、衷心よりお祝い申し上げます。
本学で過ごした日々を、いま、みなさんはどのように振り返っておられるでしょうか。学業を続けていくことに、困難を感じた時もあったのではないでしょうか。大学での学びを全うすることは、決して簡単ではありません。さまざまな事情を乗り越えて、今日の佳き日を迎えられたことに、心からの拍手を送ります。
「さよならだけが人生だ」という言葉があります。このフレーズは中国?唐代の詩人于武陵による詩の一節(「人生足別離」)を、作家の井伏鱒二が意訳したものです。確かに人生に別れはつきものであり、だからこそ、私たちは人と人との出会いを大切にしなければなりません。
コロナウイルス感染症の拡大によって、みなさんが大学生活の中で出会った方々に、直接「さよなら」を伝える機会が失われたことは、まことに痛恨の思いです。しかしその出会いから得たものが、色あせることは決してないでしょう。
「さよなら」と言えば、かつて「さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの遠い約束」と歌ったヒット曲もありました。今回「さよなら」を交わせなくとも、培ってきた関係が消えるわけではありません。いつかまた互いに逢える時に備えて、研鑽を続け、日々を大切に過ごしてくださるようお願いいたします。
みなさんのご健康と前途のご多幸を、教員一同、心よりお祈りいたします。
2020年3月19日
大阪産業大学 人間環境学部 文化コミュニケーション学科
主任 藤永 壯