経営学部 商学科
経営学部 商学科
商学科では資格取得を奨励するとともに、これに直結するさまざまな授業科目を開講しています。国家試験である宅地建物取引士資格試験(令和元年度実施分)の合格発表が昨年12月に行われ、本学科3年生(当時)の多々井厚德さんが見事に合格しました。
多々井さんはマーケティング論を専攻する鈴木ゼミに所属しています。4年生になって卒業研究を本格的に進める一方、就職活動では希望する不動産業界を中心に多くの内定を獲得しています。ゼミが開講した昨年度から現在までの一連の活動を振り返り、国家試験への挑戦とゼミ活動とのかかわりを中心にご自身にコメントを寄せてもらいましたので、以下、掲載します。
「私はゼミ活動と並行して宅地建物取引士の資格試験に挑戦し、このたび合格することができました。ゼミでの学びの環境があったからこそ、成果を上げることができたと思います。ゼミではアクティブラーニングという学生主体の学びが推奨されています。私は複数の活動機会を積極的に活かしました。
例えば地元の野崎商店街の活性化活動に携わりました。障がい者や高齢者も分け隔てなく地域の店舗を利用できるよう、バリアフリー対応にこだわった街情報を取材し、WEBサイト上にまとめるボランティア活動に参加しました。また、これと並行して皮革小物の商品企画に取り組みました。最終的に商品化には至りませんでしたが、本革の機能型ペンケースという商品アイデアを考案しました。いずれの活動も、組織?企業との連携、ご支援のもと進めることができました。
さらに課外では大学の高等教育センターの資格講座を受講していました。講座は昨春からの約半年間のスケジュールに沿って平日の夜間や週末、そして夏休み中にも開講されました。ゼミのグループ活動にてメンバーと時間を調整する場面がたびたびあり、なかなか大変な時期を過ごしたと振り返っています。
試験に合格する頃には、一部の企業にて採用活動が始まっていました。ここから春先にかけて書面作成や企業訪問など複雑なスケジュールをこなすことが必要でした。しかしゼミの一通りの活動を思えば、スケジュール管理はさほど面倒なことではありませんでした。また、学内外の関係各位と活動を共にさせていただく中で、人とコミュニケーションをはかるスキルが自然に身についていった気がしています。
今後は卒業論文の作成が課題です。問題集から専門書へと景色が変わりました。大学生活の締めくくりとして、しっかり取り組みたいと考えています。ともあれ資格試験では、合格までの間温かく見守り、励ましてくださったゼミの鈴木先生と資格講座の講師の先生に感謝の気持ちを申し上げます。」
コロナ禍に見舞われ、これまでとはまったく異なる状況で新年度は明けました。今のところゼミはもっぱらオンライン会議です。昨年度と同様に地域のご協力を得ながら後進たちも学んでいるところです。多々井さんのように学業、資格取得、と貪欲に活動することは決して不可能ではありません。こうした身近な事例も励みとしながら、皆さんが商学科学生としてのチャンスを活かして一層学ばれることを願っています。