国際学部のお知らせコーナーでは、大学での学びをイメージしていただくために、「受験生のあなたへ」と題する教員のメッセージを随時掲載します。今回から数回にわたっては、夏休み中に実施した海外研修の模様をお伝えします。

大阪産業大学では、夏期休暇中に2週間半～3週間の海外研修を実施しており、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、中国、韓国などの協定校?提携校に学生を派遣しています。国際学部では、このような短期の海外研修プログラムはもとより、長期（1年、半年）の海外留学制度を充実させるため、現在、受け入れ校の拡大を進めていま
す。

あなたを変える？韓国での研修体験

藤永 壮

夏休み中の海外研修の模様をお伝えするシリーズの第1弾は、韓国研修です。ここでは、さる2016年8月6日から22日にかけて、韓国?聖公会大学校で実施された研修の模様を紹介します。

研修先はどんなところ？

研修先の聖公会大学は、ソウルの南西端に位置するキリスト教系の小ぢんまりとした大学で、韓国語学堂というセクションが研修を担当します。自由な学風が特長で、講師、職員の方々はとても親切。アットホームな雰囲気です。

今回、本学からは6名の学生が参加し、他大学も含めて全体では49名となりました。日本からの参加者が圧倒的多数ですが、台湾、マレーシア、インドネシアからも参加がありました。

宿泊は聖公会大の学生寄宿舎で、3名1部屋が基本。バス、トイレ、シャワーは各部屋に設置されていますが、洗濯機、キッチン、冷蔵庫などは共同使用です。今年の韓国は日本に劣らない記録的な猛暑でしたが、寄宿舎にはエアコンが完備されていたので、なんとかしのぐことができました。夏休み中なので、学食は昼食時間しか営業していないのが若干不便。

なお聖公会大には、国際学部より1年または半年の長期留学の受け入れもお願いしています。

研修の内容は？

授業は平日9:00～12:50で、開講日のレベルテストの結果を受けて到達度別にクラスが編成されます。参加者はそれぞれのレベルに合った授業を受講することができるのです。

午後には文化体験や韓国の大学生との交流プログラムが実施されます。ただし午後のプログラムは毎日ではないので、参加者は午後の空き時間や週末を使ってショッピングや観光に出かけることができます。

今年度は、聖公会大学生サークルの指導で「サムルノリ」という伝統打楽器によるパフォーマンスの体験、韓国の民画の技法を学ぶ団扇の塗り絵体験、そして日本でも大人気の演劇「ナンタ」公演鑑賞などの、文化体験プログラムが実施されました。また韓国学生とのフリートーキングの時間も2回設定されました。

こうして2週間の研修を終えれば、修了式でクラスごとに学習の成果を披露し、修了証が授与されることになります。

韓国で何を学び、何を楽しむ？

参加者のみなさんが韓国に興味をもったきっかけは、K-POPをはじめとする韓流スターへの関心によるところが大きいようです。どこに行きたいかと尋ねると、圧倒的にまず明洞（ミョンドン）と答えます。化粧品や衣類、アクセサリーなどのショッピングが目的なのでしょう。もちろん、これも立派な韓国文化体験です！

一方で、研修の内容には、韓国学生との交流プログラムもさまざまな形で含まれており、こうした機会を通じて韓国人の友だちができたというケースも、これまでにしばしばありました。一緒に研修を受けた韓国以外の国の学生と仲良くなった参加者もいました。

語学の勉強を熱心にしていただきたいのはもちろんですが、あわせて滞在期間中にできるだけ多くのところを見て回り、いろいろな人と話をして欲しいと願っています。とにかく、日本とは違った環境で、日本ではできない体験をしていただきたいのです。幸い韓国は、比較的治安のいいところです。

2週間半という短い滞在期間ですが、韓国での体験は確実にみなさんの心や考え方に、何か変化をもたらしていることでしょう。自分にどんな変化が起こったのか、またそれはなぜなのか。まずは、そこから考えてみませんか？

「受験生のあなたへ」バックナンバー

(5) 日本を世界へ発信する「日本語コース」（春口淳一）
(4) バンガロー殺人事件～入門ゼミの1コマ～（藤田拓之）
(3) 留学生向けの日本語の授業（中谷潤子）
(2) 国際学部は、初年次教育にも真剣に取り組みます！（中山英治）
(1) ランゲージカフェを利用した多言語学習活動（今中舞衣子）

 

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