国際学部サイトのお知らせコーナーでは、大学での学びをイメージしていただくために、「受験生のあなたへ」と題する教員のメッセージを随時掲載します。

留学生向けの日本語の授業

中谷 潤子

大阪産業大学には、約1000人もの留学生がいます。留学生は、現在1，2年次に日本語の授業があり、大学の講義などに必要な日本語力を養うために読解や作文を学んでいるほかに、日本事情という科目があります。

今日は、その日本事情の授業の紹介です。現在1年生である留学生の日本事情の授業で「大阪産業大学にいる日本人にインタビューする」という課題を出しました。友だちでもいい、他の授業の先生でもいい、売店の店員さんでもいいから、大阪産業大学にいる日本人に何かのテーマについてインタビューをし、その内容をクラスで発表するというものです。みんな、「日本料理について」、「自分の国についての認知度」、「一人暮らしについて」、「大阪産業大学の改善点」など自らの関心によって設定したテーマについて、日本人にインタビューをしてきました。

そのインタビューをした相手なんですが、同じ授業に出ている日本人の友達などにインタビューさせてもらった人が多かった一方、キャンパスで出会った見知らぬ日本人に話しかけてインタビューを依頼したという留学生が意外に多かったのです。図書館で本を読んでいた学生、中庭に座っていた学生など、知り合いではない学生に、「私は留学生なんですが、日本語の授業でインタビューの課題があるんです。よければ答えてもらえませんか」と話しかけたそうです。

そして、留学生は「日本人は快くインタビューを引き受けてくれた」と喜んでいました。知らない人に話しかける、しかも自分の日本語は日本人のようにペラペラではない、変に思われるのではないか、断られるのではないかと様々な不安を抱えながら、話しかけるのは勇気がいることだったでしょう。でも、そんな彼らに対し、日本の学生たちも気持ちよく答えてくれたそうで、「難しかったけど、無事に楽しく交流できてよかった」と言っていました。

学生数も多く、留学生だけでも1000人もいる本学では、知り合いではない人も多く、意外に人の輪を広げられないこともあるといいます。せっかく様々な国の学生たちが学んでいても、留学生と日本人との交流も十分に行われないなんて、もったいないことですよね。国際学部に興味を持ってくれる皆さんは、海外に行ってみたい、海外の人と交流したいなど外に目を向けている人が多いと思います。国際学部にももちろん留学生も入学する予定です。留
学生は日本語をより上達させるために、3年次まで授業で学ぶほか、日本語コースなどでは日本語そのものの構造や仕組みを学び、自国で日本語教師になるという道をめざすことができます。

受験生の皆さんも将来、海外へと羽ばたいてくれること大歓迎！でもその前に、まずは大阪産業大学の中で、積極的に国際交流に関わってくれると嬉しいです。大学としても、日本人学生と留学生との交流の機会をもっと増やしたいと思っています。

「受験生のあなたへ」バックナンバー

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